サーマル熱治療法(マイクロパルスレーザー治療)
マイクロパルスレーザー治療は、特定の波長のレーザー光を使用して静脈を加熱し、閉塞させる技術です。治療の際にはエコー(超音波診断装置)を使用して、レーザーが静脈内の正確な位置に到達しているかを確認しながら行います。この方法により、治療の精度と効果が高まり、目標とする静脈を確実に焼灼することが可能です。エコー下での操作により、治療の成功率が高くなるという大きな利点があります。
ノンサーマル非熱治療法(硬化療法)
硬化療法は、特定の硬化剤を静脈に注入し、静脈の内壁を炎症させることにより閉塞を促す方法です。この治療のキーポイントは、硬化剤が適切に静脈壁に作用して炎症を引き起こすかどうかにあります。硬化剤の注入後、炎症反応によって静脈が閉塞し、徐々に目立たなくなります。しかし、1回目の治療で十分な効果が得られなかった場合には、2回目の治療を追加することがあります。この再治療は、初回の反応が弱かった場合に限定して行われることが一般的です。
これらの治療法の選択は、患者の状態や静脈の特性、および治療に対する個人的な選好に基づいています。サーマル熱治療法はその確実性の高さから選ばれることが多いですが、ノンサーマル治療法も特定の状況下で有効な選択肢となり得ます。それぞれの方法の利点と限界を理解し、患者と医師が詳細に相談して最適な治療法を選択することが重要です